みまたんゴッタンプロジェクト
薩摩地方の民族楽器「ゴッタン」を次世代へ繋ぐプロジェクト
ゴッタンとは
霧島山嶺に囲まれた都城盆地で昔から郷土に伝わる民族楽器「ゴッタン」。
ゴッタンは全ての材料を木だけを使って作られた木製の三味線です。別名を「板三味線」「箱三味線」とも呼ばれています。 材料は主に杉。釘や金属を一切使わず、動物の皮を使わないことから生き物を殺生しないということで歴史の中で人々の信仰の手助けとして念仏唄の伴奏楽器として使われていました。
時の流れの中で、使わない木の弁当箱を胴に、割った竹を棹にして釣り糸を弦にして作った遊び道具として、大工が作る楽器として新築祝いに送る習わしだった贈り物として、庶民の間で親しまれていました。 戦後になるとその姿が見られることが少なくなりました。
不世出のゴッタン演奏者「荒武タミ氏」の活躍により、知っている人々も少なからずいましたが、現代ではその文化の姿が忘れ去られつつあります。
ゴッタン製作の伝統技術を継承している職人も鹿児島県、宮崎県を合わせても数人しかいません。ここ宮崎県では三股町の美木工房のみです。
絶やしていけない伝統の灯が消えかかっています。私たちは、ここ宮崎県三股町から文化の灯を次世代へ繋いで行く活動を行っていきます。
演奏は「瀬戸山聖宝流 津軽三味線」家元の瀬戸山さんが三味線とゴッタンの二刀流で取り組んで行きます。
春の三人の会でのゴッタン演奏
ストーリー
Get to Know Us
宮崎県で唯一ゴッタンを製作している三股町に作り手はいても演奏家、演奏指導者はいませんでした。そんな中、2023年1月に作り手とゴッタンの演奏と指導に関心のある町内在住の津軽三味線の家元との出会いがありました。
共に語り合う中でゴッタン文化を残していきたいという想いが重なり合い、一緒に盛り立てていく約束をしながら最後に握手を交わしました。
この出会いから私たちは何度か話し合いを重ねて「みまたんゴッタンプロジェクト」を23年3月に立ち上げました。
スタートメンバーとしては作り手、弾き手、地域おこし協力隊の3人で活動を始めました。